当社は、40年以上という長い間、主に電源部に使われるコイルとトランス(変圧器)の製造に関わり、「巻く技術」を高めて参りました。それは、人々の暮らしを豊かにするために開発される、「電気をエネルギーとして動作するあらゆる装置(デバイス)」に命を吹き込む心臓部といえるものです。そのような重要な製品の「モノづくり」をしていることを誇りに、私たちは日々巻き続けております。
良い製品を作り続けること、つまり、「巻く技術」を磨き続けることが、この地球上に暮らす人々の明るい未来に繋がっていると信じて、社会に貢献してまいりたいと考えております。
全自動巻線機でのセッティングが困難な、少量で、回路数が多く、複雑な巻線、海外では加工品質が懸念される高精度な製品が欲しい、そんなご希望に応えます。整列巻、スペース巻、バイファイラ巻、太線複数本並べ巻など、経験年数30年以上の職人による正確な巻線加工で、お客さまの厳しい品質要求にお応えしております。
スピードと品質が求められる試作品および少量加工品を得意としております。
一つひとつの作業を丁寧に行うことはもちろん、独自の厳しい検査を通過した製品のみを納品しております。急速に変化する時代の流れに柔軟に対応しながら、お客さまとは緻密なコミュニケーションを心がけ、受注から試作、製造、検査、納品にいたるまで、責任ある一貫体制を実現。
シビアなオーダーを容易にクリアする高信頼のクオリティを基本に据え、安全、安心、多様化、高品質化に対応するため、技術力の向上に努めています。
前職(国家公務員)を辞し、通っていた夜学に専念しようと思った矢先、先代である父親が病に伏し、その後まもなく他界。卒業まで1年を残していたため、その間母親が引継ぎ、卒業後、本格的に事業に携わることになりました。
学んでいたことは法律、そして仕事は行政からの転身で、全く異分野となる業界「モノづくり=製造」に戸惑いしかなく、逃げ出したくなったこともある中、当初、関わってくださった方々のご厚意やご指導のもとなんとか乗り越えられました。
その後、世界的経済危機(リーマンショック)や取引先の破綻などの荒波に揉まれながらも、令和5年(西暦2023年)になれば、人生の半世紀以上となる30年もの間継続できたことになります。
これも様々な幸運に恵まれたおかげなのですが、中でも、人との「縁」によることが大きかったと感じております。